年金受給者でもカードローンは利用できるのか?すぐにでも融資してもらえるのか?と疑問に思っている方も少なくないでしょう。
老後は趣味などを楽しみながらゆったりと過ごしたい、と考える方も多いでしょう。しかし、病気やケガなどで医療費がかさんだり、急な出費があったりすれば、生活費が足りなくなることもあります。
そのようなときの手段の一つがお金を借りることです。年金受給者が利用できるカードローンにはどのようなものがあるか、種類や利用条件、またお金を借りる際の注意点についてお伝えします。
年金受給者が利用できるカードローン
年金受給年齢でも利用できるカードローンには、次のようなものがあります。
SMBCモビット
SMBCモビットの上限年齢は74歳まで。アルバイト、派遣社員、パート、自営業の方でも申込可能。ただし、収入が年金のみの場合は申し込みできません。
70歳~74歳の方は定期的に就業状況の確認がある場合もあり、退職などをした場合は限度額の変更の可能性もあります。また、満75歳になった時点で新規の借入はできなくなります。
SMBCモビットのメリットは融資スピードが早いこと。即日融資など特に急いでお金を借りたい場合、WEB完結申込がおすすめです。
WEB完結申込なら勤務先への在籍確認の電話連絡がありません。審査は最短30分で完了し、入会完了メールが届けば利用可能。利用はカードレスでできます。ただし、WEB完結申込には条件があるので確認が必要です。
WEB完結申込が難しい場合は、モビットカードを申し込みましょう。インターネットもしくは、三井住友銀行内ローン契約機から申し込みできます。在籍確認や書類の確認がスムーズに進めば、最短30分で審査が完了。モビットカードが発行されればすぐに利用できます。
参照:キャッシング、カードローンはSMBCモビット【公式サイト】
プロミス
プロミスの年齢制限は満18歳~74歳まで。アルバイトやパート、派遣社員・契約社員でも仕事をしていれば審査通過のうえ利用可能です。ただし、収入が年金のみの方は申し込みできません。
郵送以外の申し込み(自動契約機・電話・店頭窓口)なら、最短即日融資も可能です。特にインターネットやアプリからの申し込みなら、スピーディにお金を借りられる可能性が高いでしょう。Web完結なら申込・借入・返済がWebで完結し、郵送物が送られてくることもありません。
また、プロミスには30日間無利息サービスがあります。プロミスの契約がはじめての方が対象。メールアドレスの登録、Web明細を選択することでサービスを受けることができます。初回出金をした翌日から30日間は利息なしで借りられるので、早めに返済できる方におすすめです。
参照:キャッシング・カードローンなら消費者金融の【プロミス】公式サイト
レイクALSA
満70歳までの方が申し込みできます。レイクALSAは収入が年金だけでも申し込みが可能。年金証書や年金振込通知書、公的年金などの源泉徴収票といった年金の受給金額を証明できる書類が必要です。
レイクALSAの特徴は無利息期間が選べることです。はじめての契約なら、30日間、180日間(借入額の5万円まで)、60日間(Web申込限定)から選択できます。公式アプリ「e-アルサ」をダウンロードすれば、セブン銀行ATMで借入ができるのも便利です。
申し込みはWeb、自動契約機、電話があり、即日融資など急いでいる場合はWebか電話での申し込みがおすすめです。Webなら最短25分で融資も可能。21時までに契約手続きが完了できるよう、早めに申し込みをしましょう。
アイフル
69歳までの方が申込可能です。ただし、取引期間中に満70歳になった時点で新規の融資は受けられません。また、収入が年金のみの方は対象外となるため、申し込みができません。アイフルに申し込むには、年金以外の定期的な収入がある(アルバイトやパートでも可)ことが必要です。
アイフルでは融資を急いでいる場合、WEBで申し込んだ後に電話(0120-337-137)に電話をすれば、優先して審査を始めてくれます。審査が通過できたら、WEBもしくは無人店舗でも契約ができるので、自分に適した方法を選びましょう。
また、はじめての利用であれば最大30日間が無利息となります。無利息期間は契約の翌日から。借入をした日からではないので注意しましょう。
参照:カードローンやキャッシングは消費者金融のアイフル【公式】
アコム
アコムは年金受給者でも契約が可能です。しかし、年金収入以外の副収入があることが条件です。アルバイトなど安定した収入があれば、契約ができます。
インターネットでの申し込みならスマホからでもできるので便利です。操作に不安がある場合は、自動契約機(むじんくん)や店頭窓口、電話での申し込みを利用するとよいでしょう。郵送以外の方法であれば、即日融資は可能です。
アコムは最短即日融資も可能で、30日間金利0円サービスがあります。返済方法はインターネット、アコムATM、提携ATM(コンビニやショッピングセンターなど)、指定銀行口座への振込、口座振替の5種類。返済期日は「35日ごとの返済」と「毎月指定日」から選べます。
参照:【アコム公式】カードローン・キャッシングなら消費者金融のアコム
ベルーナノーティス
ベルーナノーティスは通信販売会社「ベルーナ」のグループ会社が運営している消費者金融です。ベルーナはプライム市場上場の会社でもあり、安心して利用できる消費者金融会社と言えるでしょう。
ベルーナノーティスのメリットの一つが80歳まで申込可能なことです。公式サイトでは年金は総量規制上、収入として採用できる旨が記載されているので、年金のみの収入でも申込は可能です。
ベルーナノーティスは最短30分で審査が完了。24時間以内の融資も可能です。インターネットでの申し込みが無理であれば、電話での申し込みがおすすめ。ていねいにサポートをしてくれるので、申し込みもスムーズにできるでしょう。
借入の翌日から14日間は無利息で借入が可能です。すぐに返済できれば利子がつきません。
参照:消費者金融のベルーナノーティス【公式】キャッシング・カードローン
オリックス銀行カードローン
オリックス銀行カードローンの年齢制限は満20歳以上69歳未満。年金収入のみで申込可能です。オリックス銀行カードローンの上限金利は14.8%、最高800万円まで融資可能です。
申し込みはWebから24時間可能。借入は指定口座への振込、提携ATMによる引き出しを選択できます。提携ATMは全国に100,000台以上、手数料は無料です。
三菱UFJカードローン
三菱UFJカードローン(バンクイック)は、金利が年1.8%~年14.6%と低金利。三菱UFJ銀行に口座がなくても申込可能です。1,000円単位で借入ができ、返済は1,000円からできます。
申込の年齢制限は満20歳以上65歳未満の方。原則安定した収入があることが条件ですが、収入が年金のみでも申し込みできます。
年金受給者がカードローンを利用する際の注意点
年金受給年齢の方がカードローンを利用する際、次のような点に注意しましょう。
年金収入のみでは申込できないケースがある
注意したいのは、銀行カードローンは年金収入のみでも申し込みできるケースが多いものですが、消費者金融カードローンは年金収入のみでは申し込みできないケースが多い点です。
消費者金融カードローンで借入をする場合は、安定した収入が継続してあることが条件です。年金も収入ではありますが、多くの消費者金融カードローンでは年金のみの収入だけでは、申し込みはできません。
ただし、収入があればアルバイトやパート、派遣社員でも利用可能です。また、カードローンの契約中でも上限年齢を超えた場合、新規の借入はできなくなるので注意しましょう。
銀行カードローンは即日融資ができない
消費者金融カードローンでは即日融資可能なケースが多いですが、銀行カードローンは即日融資ができません。銀行カードローンの審査では、警察庁のデータベースへの照会をしなければならないからです。データ照会に時間がかかるため、即日融資は不可能となります。
違法な業者からは借りない
カードローンに申し込みができない、審査に通らない、といったことになっても、違法な業者からお金を借りないようにしましょう。審査なしでもお金を貸す、年金を担保にお金を貸す、などといった業者は貸金業法を守らない闇金と言われるものです。
インターネットなどのサイトで見ず知らずの人からお金を借りるのもいけません。闇金とつながっている場合も多く、違法な高金利で貸し付けたり、個人情報を悪用されたりする危険性があるので注意しましょう。
お金を借りる際、不安な点や不明な点があれば、そのままにせず家族に相談することが必要です。詐欺なども多発している現在、自分がどんなに注意を払っていると思っていても、巧みな言葉や方法でお金をだまし取られてしまうこともあります。
後悔する前に、家族や信頼できる知人などに相談し、お金を借りる方法を検討してみることをおすすめします。
年金受給者はカードローンの審査通過が厳しい
年金受給年齢だとカードローンの審査通過が厳しい傾向にあります。高齢になれば病気や亡くなってしまうなどの危険性が高くなり、返済してもらえない可能性が高いからです。
特に他社からの借入がある場合、カードローンの審査は通過できない可能性も高くなります。もちろん、カードローンやクレジットカードの返済が滞っていたり、信用情報機関に事故情報が載っていたりすれば、審査通過はできないと考えた方がよいでしょう。
年金受給者がお金を借りる方法
カードローン以外で年金受給者がお金を借りる方法には、次のようなものがあります。
公的な支援制度を利用する
年金を受給する年齢になれば、仕事先を見つけるのも簡単ではありません。カードローンは便利でメリットも多いものですが、審査があり通過できないと借入ができません。その場合、公的な支援制度を検討するのも一つの方法です。
利用しやすい制度として、年金担保貸付制度がありました。しかしこの制度は令和4年3月で申込を終了してしまいました。年金担保貸付制度は年金を担保に小口融資をしてくれる制度でしたが、年金を返済に使ってしまうことで、生活が困窮するケースが増えたからです。
現在利用できる制度には、生活福祉資金貸付制度があります。低所得者や障害者世帯、65歳以上の高齢者がいる世帯が対象。貸付資金には以下のような種類があります。
- 総合支援資金
- 福祉資金
- 教育支援資金
- 不動産担保型生活資金
公的な支援は低金利や金利なしで借りられることが多く、返済もしやすいものです。希望する場合は、地域の社会福祉協議会に相談してみるとよいでしょう。
年金受給者がお金を借りられるリバースモーゲージ
持ち家があるなら、それを担保にして金融機関などからお金を借りることができます。リバースモーゲージは自宅を売却しない方法なので、引っ越しなどをする必要がありません。
自宅は契約者が死亡した後売却し、借入金の返済に充てます。興味がある場合は、地域の社会福祉協議会や金融機関に相談してみるとよいでしょう。
年金受給者の融資は注意点を踏まえた借入が必要
消費者金融カードローンなら最短で即日融資も可能で、無利息期間サービスを提供しているケースも少なくありません。しかし年金収入のみでは申込できないことも多いものです。
銀行カードローンなら年金収入のみでも借入可能なケースが多く低金利。しかし、すぐに融資をしてもらうことはできません。
どちらも利用できない場合は公的支援を利用するのも選択肢の一つ。持ち家があるならリバースモーゲージなどを利用することも可能です。
どのような方法を選択するとしても、できれば家族に相談して検討することをおすすめします。特に高齢の場合は手続きがスムーズにいかないこともあるでしょう。詐欺や闇金などのリスクを避けることもできます。
家族に相談できないとしても、またカードローンを契約できたとしても、返済金額などをしっかり確認し、注意点を踏まえた借入をしましょう。